犬と一緒に寝るにはどんなしつけが必要?

2019.8.22 ペットコラム
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犬 一緒に寝る しつけ

大好きなワンちゃんと一緒のベッドや布団で眠りたいけれど、「犬の精神面での自立ができないかも」「ベッドで粗相してしまうんじゃないか」「ノミやダニの衛生面が心配」などの心配があって、なかなかできない飼い主さんもいらっしゃると思います。

今回は、愛犬と一緒に寝る方法をお伝えした上で、仲良く寝るためのしつけ法や気をつけたいポイントなどをご紹介します。

目次

1.愛犬と一緒に寝る方法

一緒に眠りたいけど愛犬の精神面が心配な場合は、愛犬にストレスを与えない環境作りをすることで、寝られるようになるかもしれません。まずは、一緒に寝る方法を2ステップでご紹介していきます。

ただ、寝相が悪いなど、飼い主さんがワンちゃんを傷つける可能性がある場合は、様子を見ながら慎重に行ってください。

また、しつけ法については、次の章で詳しくご紹介します。

ステップ①.ケージ(クレート)を寝室に持ち込む

まずは、いつも使っているクレートやケージを寝室に置き、愛犬が安心できる場所を確保します。クレートやケージの中や寝室に閉じ込めないように注意して、すべてのドアを軽く開けておくことがポイントです。

同じ寝室で眠りながら、愛犬に負担がかかっていないか様子を見ていきます。ポイントをいくつか挙げていますが、飼い主さんだからこそ分かる性格や癖など、気になることがあれば、それも併せて確認しましょう。

・寝ている間に粗相をしないか
・夜中に吠えないか
・飼い主の寝返りで、犬が起きてしまわないか
・いたずらをしていないか
・犬も飼い主さんもストレスを感じていないか
など

ステップ②.いつでも寝室に入れる状態を作る

気になる動作もなく、寝室で一緒に寝ることに慣れてきたら、ケージやクレートを片付けてみましょう。(その他の環境はこれまでと同じにし、いつでも寝室に入れるようにします。)

もし、寝室に入ってきてくれないときは、寝る前に一緒に寝室に入り、お手やおすわりなどコマンドを出して軽くコミュニケーションをとるのもいいですね。

また、粗相をしないようであれば、愛用のバスタオルなど匂いのついた敷物を寝室に敷いて、愛犬の寝床と同じような環境を整えた上で、寝室のドアを閉めて様子をみても、いいかもしれません。

2.愛犬と仲良く寝るためのしつけ法

犬と一緒のベッドや布団で寝る際のデメリットとして、次のようなことが挙げられます。

・愛犬が飼い主と離れられない分離不安になる
・ベッドを自分のテリトリーと勘違いする
・粗相をしてしまう
など

飼い主さんが、どんなときもリーダーシップをとるようにし、愛犬の自立を維持するためにも、しつけは忘れないようにしてください。

大事なハウストレーニング

ハウストレーニングは、しつけの基本です。愛犬がケージ(クレート)を安心できる場所だと認識し、いつでもスムーズに入れるようにしましょう。

ハウストレーニングをすることで、飼い主さんへの依存が減り分離不安症の対策になります。また、愛犬がケージ(クレート)を好きになると、入院や災害など非日常が訪れた時でも、落ち着いて過ごせるようになります。

トレーニングのコツは怒らないこと、あせらないことです。最初は、ケージのなかで撫でてあげる時間を多めにとったりするなど、「ケージに入るといいことがある」と覚えてもらうことからスタートします。

時間をかけてゆっくりとトレーニングしてください。

一緒に寝ない日をつくる

もし、飼い主さんの姿が見えないと吠える、落ち着きがなくなる、など分離不安が気になる場合は、愛犬が飼い主と離れて寝る日を作りましょう。

寂しがって吠えてしまうかもしれませんが、テレビを付けたままにする、おもちゃを渡す、など気を紛らわすものを用意して、そばに行かないようにしてください。

難しい場合は無理をせず、専門医やトレーナーに相談しながら、いろいろな方法をためしてみてください。

降りて・どいてのコマンド付け

飼い主さんのベッドを自分のテリトリーと勘違いしないように、「降りて」のコマンドでベッドから降りるトレーニングをします。飼い主さんが許可をしたらベッドで寝ても良いということを、しっかり認識させましょう。

また、犬が寝ていても跨いだりせず、「どいて」とコマンドを出して犬をどけることも大切です。

ポイントは、コマンドを家族で統一しておき、愛犬が混乱しないようにすることです。日頃からコミュニケーションをとって、信頼関係を築くことも欠かさないようにしてください。

トイレの場所を覚えさせる

トイレの場所を覚えさせるトレーニングも重要です。

布団での粗相は、飼い主さんにとっても愛犬にとってもよくありません。犬は本来生活している場所では、排泄をしません。寝室から少し離れた場所にトイレを設置し、覚えさせましょう。

3.犬と一緒に寝るメリットとデメリット

犬と一緒に寝ることには、大きなメリットがありますが、少なからずデメリットもあります。愛犬の体調や性格、飼い主さんの体調なども考慮に入れて、一緒に寝るメリットを実感できるようにしたいですね。

犬と一緒に寝るメリット

ストレス解消効果が最大のメリットです。

一緒に寝ることで、お互いの温もりを感じることができ、心拍数も落ち着いてくることが実感できるでしょう。また、コミュニケーションが増え絆も深まるので、お互いに家族だということをより強く認識できるでしょう。

犬はもともと「群れ」で暮らす動物です。一緒に眠ることで群れの一員であることがわかり、愛犬が安心感を得られることもメリットです。

犬と一緒に寝るデメリット

犬についたノミやダニなどに刺されたり、人獣共通感染症にかかったりする危険も考えられるため、衛生面には十分に気をつけるようにしましょう。

特に、免疫力の低下している方、妊婦さん、小さなお子さん、高齢の方は一緒に寝ることは避け、距離を置いて寝た方が安心です。

また、犬の精神的自立の妨げや、ベッドからの落下などケガにも注意が必要です。

4.犬の寝る位置で気持ちがわかる

犬がどこで寝ているかで、気持ちがわかります。

最後に、寝る位置別に犬の気持ちをみていきましょう。

くっついて寝ているとき

子犬が母犬と寄り添って眠るように、ワンちゃんは飼い主さんとくっつくことで安心しています。

ただ、くっついているポジションで、愛犬が飼い主さんをどう思っているか微妙に変わってきます。

飼い主さんの頭の横や、頭より上の位置で寝ていると、同等かそれ以下に見ている可能性があります。普段のコミュニケーションに問題がなければ大丈夫ですが、気になる場合はしつけをしてリーダーシップをとりましょう。

逆に、飼い主さんの足元で寝ている場合は、飼い主さんをリーダーとして認識しています。頭に近いほど同等だという認識が強く、足元に近いほどリーダーだと感じています。

一緒に寝てくれないとき

飼い主さんのベッドや布団から少し離れた場所で眠る場合は、飼い主さんをリーダーとして認めていると考えられます。

ただ、ずっと一緒に寝ていたのに途中から寝なくなった場合は、次のような理由が考えられますので、環境を見直してみましょう。

・布団の中が暑すぎる
・ベッドマットが固すぎる
・飼い主さんの寝相が悪い
・ベッドが不潔になっている
・ベッドに犬の苦手な匂いがする

5.まとめ

犬と一緒に寝ることで、コミュニケーションが増え、絆が深まるというメリットがあります。お互いの体温を感じながら眠ることで、「群れ・家族の一員」という安心感も得られます。

衛生面の問題やしつけなど、犬と一緒に寝るデメリットがよく言われますが、きちんと対策をとり、安心して寝られる環境を整えましょう。

愛犬と飼い主さんが、自分たちらしい形で絆を築き上げていくことが、最も大切なことです。

written by AEONPET CO.,LTD.

運営会社:イオンライフ株式会社

タグ : イオンペット しつけ 一緒に寝る
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