愛猫が本噛みして痛い!猫が本気で噛む理由と解決法

2020.7.6 ペットコラム
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愛猫が噛んでくる原因が分からずに、悩んでいませんか?

ネコちゃんと遊ぶことは楽しいですが、本気で噛まれると痛いですし、他人を怪我させてしまうのも怖いですよね。

そこで今回は、猫が本気で噛む理由と解決法についてご紹介します。

愛猫とコミュニケーションを取る際の参考にしてみてください。

 

目次

1.猫の本気噛みとは

そもそも猫の本気噛みは、ちょっとしたひっかき傷程度のものではありません。

猫に本気で噛まれた場合、少し痛みを感じたり、針で軽く刺した程度ではなく、歯でしっかりえぐられたような感覚を覚えるでしょう。

甘噛みと違って、猫に本気で噛まれた時は大怪我をすることもあるため、注意が必要です。

ただ、猫の口腔内には多くの雑菌が潜んでおり、本気噛みではなくとも細菌感染を起こすことがあります。

感染症にかかる可能性を防ぐためには、猫に噛まれた傷が小さかったとしても、早めに病院で手当てしてもらうことが大切です。


2.噛む原因は甘噛みと変わらない

猫の本気噛みは、甘噛みの延長線上で起こることが多いです。

猫が噛む時には必ず理由があると考えて、原因ごとに適切な対処を行いましょう。

ここでは、猫が本気噛みする5つの理由をご紹介します。

嫌なことをされた

嫌なことをされると、猫はそれから逃れようと本気噛みをすることがあります。

怒りや恐怖を感じた時など、やめてほしい時には、本気で噛んでくる可能性があるでしょう。

強い痛みを感じた

「嫌なことをされた」と同じような理由ですが、痛みが原因で噛みついてくることもあります。

例えば、病気や怪我で痛い部分を触られたり、しっぽを踏まれたりすると、突発的に人を噛んでしまう可能性があります。

猫は体調不良を隠す習性があるため、普段からよく様子を観察しておくことが大切です。

獲物と間違えた

人の手を獲物と間違えてしまい、つい強く噛んでしまうこともあります。

カサカサした音や指先を振る動作、布団の下でモゾモゾと動く手足は、猫の狩猟本能を刺激しやすいため、注意が必要です。

噛み癖をつけないためにも、猫と遊ぶ時は必ずおもちゃを使い、手にはじゃれつかせないようにしましょう。

転嫁行動

転嫁行動とは、欲求が満たされないストレスから出る行動のことです。

嫌なことやストレスを感じると、猫は身近にあるもののせいだと考え、強く噛んでくることがあります。

転嫁行動はいわゆる「八つ当たり」のため、できる限り猫にストレスを与えないことが大切です。

嫌になった

ゴロゴロと喜んでいた猫が急に豹変し、噛んでくることがあります。

撫でられている、手で遊んでもらえているなど、猫が喜ぶシチュエーションは多いですが、やりすぎないように注意しましょう。

この場合、よほどのことがない限りは甘噛み、あるいは甘噛みが少し強くなった程度の力です。



3.噛まないようにする方法

猫の本気噛みを直すには、以下のような方法があります。

なお、前提として「猫が嫌がることは避ける」ようにし、猫が噛まずに済むような環境作りを心がけてください。

猫の本気噛みを直すには根気が必要ですが、お互いが気持ちよく過ごせるようにしっかりと工夫してあげましょう。

普段から甘噛みも許さない

猫の本気噛みを防ぐには、普段から甘噛みも許さないことが大切です。

甘噛みだから大丈夫と思って放っておくと、次第に噛む力がエスカレートしてくる可能性があります。

噛まれるたびに「ダメ」や「痛い」など少し大きめの声で伝えて、噛むのはいけないことだと教えてあげましょう。

噛んでいいおもちゃを与える

手を噛ませない代わりに、おもちゃなど猫が噛んでも大丈夫なものを用意しておきましょう。

猫には狩猟本能があり、「ものを噛みたい」という欲求が生まれつき備わっています。

猫の噛みたい欲求を上手に発散できるように、ゴムや布製のおもちゃを用意し、手を噛んできたら素早くおもちゃにすり替えてください。

噛まれたら引かずに口の奥に押し込む

猫に噛みつかれた時は、そのまま猫の口の奥にグッと手を押し込んでください。

そうすることで、猫はそれ以上強く噛めなくなり、びっくりして噛んだ手を離すことがあります。

急に強く押し込むと猫を傷つけてしまう可能性があるため、力加減には十分気をつけて、軽くゆっくり押し込むように意識しましょう。

噛まれる前に引く

噛まれる前に手を引いて、噛まれないようにすることも大切です。

猫が噛んでくる時は、瞳孔が開く、しっぽを振る、しっぽが大きくなるなど、なにかしらの前兆が見られます。

猫の出すサインを見逃さず、怪しいと感じた時はタイミングを見て手を引くようにしましょう。

怒鳴ったり叩いたりしない

猫が本気で噛んできても、怒鳴ったり叩いたりして、猫に恐怖を与えてはいけません。

恐怖や痛みによるしつけは、猫との信頼関係が崩れ、今よりもひどい状態になる可能性があります。

猫の興奮を防ぐためにも、絶対にやり返したりしないようにしましょう。


4.実は怖い猫の本気噛み

猫の本気噛みは、下記のような様々な病気を引き起こす可能性があります。

【猫に噛まれることで発症する可能性のある主な病気】

  • 猫ひっかき病
  • パスツレラ病
  • カプノサイトファーガ感染症
  • 鼠咬症(そこうしょう)
  • ストレプトバチル感染症
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

この他にも、猫に噛まれることで発症する可能性のある病気は複数あり、通院が必要になることも珍しくありません。

最悪の場合、死に至る可能性もあるため十分に気をつけましょう。

もし猫に本気噛みされたと感じた時は、すぐに傷口を流水で洗い流し、念のため病院を受診することをおすすめします。


5.まとめ

猫が本気で噛んでくる時は、必ずなにかしらの原因があります。飼い主さんにとっては「突然噛んできた」と思うような状況でも、猫にはしっかりとした理由があるのです。

猫の本気噛みは怪我や感染症の原因になるため、ひどくならないうちに適切な方法で直してあげることが大切です。

愛猫が噛むのは飼い主さんが嫌いだからではありません。むしろ楽しく遊んでる時ほど、甘噛みをしてしまうこともあります。猫が噛むのは狩猟本能のひとつですので、噛むことそのものを禁止することはネコちゃんにとっても不幸です。

おもちゃなどを使って噛む欲求を満たしつつ、人には噛みつかないようにコミュニケーションをとっていきましょう。

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タグ : 本気噛み
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