猫の適切なブラッシング頻度とやり過ぎの目安とは?正しいお手入れ方法

2021.9.28 ペットコラム
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猫ちゃんの健康のためにブラッシングは大切ですが、つぎつぎに毛が抜けて終わりが見えない…、そもそも毎日して大丈夫なのだろうか?と疑問や不安を持つ人もいるのではないでしょうか。

特に、抜け毛が多い換毛期はやりすぎてしまう飼い主さんが多いようです。猫のブラッシングは目的ごとに適切な頻度と方法があります。

この記事では、猫のブラッシングの適切な頻度とケア時間の目安、基本的なブラッシング方法を解説します。正しいケアでブラッシングを気持ちいい時間にしてあげましょう。

 

目次

1.猫をブラッシングすべき5つの目的

猫にはなぜブラッシングが必要なのでしょうか?まずは、大きく分けて5つある目的から理解していきましょう。

皮膚や被毛の健康を守る

ブラッシングは皮膚を刺激し、血行促進や新陳代謝を促す効果があるためネコちゃんの健康維持に役立ちます。さらに被毛の汚れを取り除いて清潔にすることで、皮膚病を防ぎ、毛並みも美しく保てます。

また、猫は体調を崩すと毛並みが悪くなり、皮膚に炎症が起きているとブラッシングを嫌がったりします。定期的にブラッシングを行っていると、そうした小さな変化にすぐに気付けるため、病気の早期発見にも繋がるでしょう。

コミュニケーション

ブラッシングの時間は、飼い主と愛猫をつなぐ大切なスキンシップの時間です。猫には「アログルーミング」という信頼する者同士で毛づくろいをし合う習性があります。飼い主のブラッシングに身を任せてくれるのも信頼の証なのです。

また、お互いに触れ合うことでぬくもりを感じてリラックスできるため、ストレス解消にもつながります。

毛球症の予防

毛球症は、毛づくろいで飲み込んでしまった毛が消化器官に蓄積されて起こる病気です。毛は食べ物のように効率よく消化されないため、通常は吐き出すか便と一緒に排出されますが、あまり大量の毛を飲み込んでしまうと胃や腸で毛が絡み合い、排出できなくなることがあります。

毛球症の原因は、グルーミングの頻度の多さや毛玉の飲み込みなどです。日頃のブラッシングで体内に入る抜け毛を減らして予防しましょう。

熱中症対策

全身を毛で覆われている猫は人間よりも暑さに弱い生き物です。特に毛の長い長毛種や、ダブルコート(毛が二層に生えている)の猫は、夏場になると熱中症の危険性が高まります。ブラッシングで通気性をよくして、熱中症予防をしてあげることが大切です。

におい対策

つねに自分でグルーミングしている猫はあまり臭わない動物ですが、においが気になる場合はブラッシングも効果的な対策になります。においの素になる皮脂腺と汗腺は、しっぽの付け根や肛門周り、耳などに多くあるので、その部分を定期的にブラッシングしましょう。

身体の一部が強く臭う場合は、ケガや皮膚炎が疑われるのでブラッシングも嫌がるかもしれません。その場合は無理に行わず医師に相談しましょう。

 

2.ブラッシングの適切な頻度は目的によって変わる

猫のブラッシングは短毛種・長毛種問わず毎日行ってもよいとされていますが、ブラッシングの目的に合わせて頻度を調整することがおすすめです。

短毛種のネコちゃんを例に見てみましょう。毛球症の予防が目的の場合、短毛種ですので換毛期の3月・11月以外は1週間に2~3回の頻度で十分ですが、同じネコちゃんでもコミュニケーションを目的にブラッシングをする場合は毎日軽めに行いたいところです。

何のためにブラッシングするかを考え、愛猫の特徴やその日の体調にあわせて無理のない頻度でやることが重要です。

 

3.ブラッシングのやり過ぎの目安は5分

ブラッシングの頻度は毎日でもOKですが、やりすぎないようにケア時間には注意が必要です。いつまでも毛が取れると、ついもっと取ってあげたくなりますが、できれば1回3分程度、長くても5分以内にとどめましょう。

あまり長い時間ブラッシングをしてしまうと、抜け毛だけでなく生えている毛も抜いてしまい、猫が痛みを感じる恐れがあります。また、薄毛や脱毛の原因にもなりかねません。

 

4.【3STEP】猫の基本的なブラッシング方法

猫のブラッシングは道具の選び方や準備も大切です。ブラッシングの基本的な方法を3ステップでみていきましょう。

①.ブラッシングの道具を選ぶ

まずは愛猫に適した道具を選んであげましょう。ブラッシング道具にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

種類 概要
スリッカー くの字型のピンが付いたブラシ。ピンの間隔が狭く毛を取りやすい。長毛種やダブルコートの猫におすすめ。
ピンブラシ ピンの先が丸くなっていて、ピンの空間が広めなブラシ。皮膚の弱い猫や毛量の多い短毛種におすすめ。
ラバーブラシ 弾力のあるラバー素材のブラシ。抜け毛を取り除いてくれる。短毛種におすすめ。
獣毛ブラシ 豚やイノシシなどの動物の毛で作られたブラシ。水分や油分を含んでいるので被毛にツヤが出る。短毛種におすすめ。
コーム 金属製のクシ。ブラッシングの仕上げに被毛を整えたり、毛玉をとかしたりするのに最適。どんな猫にも使える。

ネコちゃんに合った道具を選んであげることで効率的に、気持ちいいブラッシングをしてあげられるでしょう。

②.手で体を撫でる

急にブラッシングを始めるのではなく、まずは手で愛猫の体全体を撫でて落ち着かせてあげます。

撫でながら毛玉や痛がる箇所がないかを確認して、毛玉はほどき、痛がる部分は避けられるように全身を事前にチェックします。

③.順番にブラッシング

ブラッシングは、猫が嫌がりにくいアゴから始めて、頭、首周りと進めていきます。猫がリラックスしていれば、背中、腰、しっぽと進めていき、最後にお腹をブラッシングしてあげましょう。

途中で猫が嫌がったら、すぐにブラッシングを中断してあげることが大切です。

 

5.まとめ

猫のブラッシングの頻度は毎日でも問題ありませんが、目的に合わせて頻度を調整するのがおすすめです。猫をブラッシングする目的には、飼い主とのコミュニケーション、皮膚や被毛の健康維持、毛毬症や熱中症の予防、ニオイ対策があります。

ブラッシングは愛猫に合った道具を選んでから手順を踏んで行いましょう。まずは全身をなでてチェックしてから、ブラシは顎から頭、背中と尻尾へ向かって順に進めていき、最後にお腹。嫌がる場合は無理せず途中で中断することが大事なポイントです。

 

 

運営会社:イオンライフ株式会社

タグ : ブラッシング
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