犬が仰向けで寝る「へそ天」とは?その意味としつけ方法を紹介!

2019.11.11 ペットコラム
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「へそ天」とも呼ばれる、ワンちゃんのおへそ丸見えの無防備な寝姿。

 

実は、犬が仰向けで寝るポーズには、いろいろな意味があります。

 

今回は、犬がへそ天する理由に加え、仰向け寝のメリットやしつけ方もご紹介します。仰向けで寝る理由を探って犬の気持ちを理解しましょう。

 

目次

1.犬が仰向けで寝る意味はリラックスだけじゃない

 

可愛らしいと話題になる「へそ天」ポーズですが、犬が仰向けで寝る理由はその時の状況や気持ちによってさまざまです。

 

しっぽや耳の動き、表情はもちろん、周囲の状況にも考慮して、仰向けになった理由を理解することが、円滑なコミュニケーションに繋がります。

 

まずは、仕草や状況別にへそ天の気持ちを見ていきましょう。

 

安心・リラックス

                                              

仰向けに寝ているワンちゃんの尻尾が伸びて脱力しているのは、くつろいで安心しきっている証拠です。これは、家や家族との空間に安らぎを感じている証ですので、熟睡しているときは、起さずにそっとしておきましょう。

 

もちろん、仰向けにならない子もいるので、仰向けにならないからといって気にすることはありません。表情がリラックスしていれば、愛犬は安心してくつろいでいるといえるでしょう。

 

また、子犬だと遊んでいたままの姿勢でパタッと寝てしまうことがありますが、少し寝苦しそうであればそっと横にしてあげてもいいでしょう。

 

信頼・愛情

 

仰向けで寝ながらしっぽを振る、口元がゆるんでいるというときは飼い主さんへの甘えです。この仕草は、子犬のころにお母さん犬にお腹をなめてもらった名残りともいわれており、飼い主さんへの信頼や愛情の表れです。

 

愛犬がコミュニケーションを求めているので、飼い主さんもできる限り撫でて愛情表現をしてあげましょう。お腹はやわらかくデリケートなので、やさしい力で撫でるのがポイントです。

 

また、仰向け寝は体の力が抜けやすく、腹部の圧迫や興奮から、おもらししやすい状態です。そのため、ワンちゃんによってはおしっこを漏らしてしまうこともありますが、本能に近いものなので、叱らないで対処してあげてくださいね。

 

服従・降参

 

視線をはずす、耳が後ろに倒れる、しっぽをお腹に巻き込む状態で仰向けになっているときは、服従、降参のサインです。

 

弱点であるお腹を無防備に見せることは「降参しました」という犬からのアピールですので、ワンちゃんを怒った時にこのポーズをした時は、怒るのをやめて、むやみに触らないようにしましょう。

 

暑くて苦しい

 

犬は毛の薄いお腹を上にして、体内の熱を下げようとすることがあります。夏の暑い日や、暖房が効いた部屋で仰向けになって寝ているときは周囲の気温と犬の状態を確認しましょう。

 

特に、舌を出して「ハアハア」という呼吸をしていたら注意が必要です。気温を下げるか、すぐ涼しい場所に移動し様子をみます。それでも、呼吸が治まらない・元気が戻らない場合は、動物病院を受診してください。

 

 

2.仰向けは病気の発見にも役立つ

 

仰向けでお腹に触れることは、コミュニケーションだけでなく病気などの異常を見つけやすいというメリットもあります。皮膚の異常や、乳腺腫瘍、肝臓がん、腹水などお腹は病気の症状が表れやすい部位です。

 

お腹は弱点でもあるので、触れられるのを嫌がる犬もいますが、慣らしておくと動物病院での診察もスムーズで早期発見につながりやすいです。可能であれば、仰向けでお腹や全身に触れられるようにしつけておきましょう。

 

3.愛犬に仰向けで寝ることを教える方法

 

仰向け「ごろん」は、まず「ふせ」からスタートします。あせらず、怒らず、ゆったりした気持ちで教えてあげましょう。飼い主さんが楽しそうに笑顔で教えることも大切です。

 

すでに「ふせ」ができている犬は、②に進んでください。

 

①「ふせ」を教える

 

まずはお座りをさせます。おやつを犬に見せて鼻先にもっていき、犬の足元に少しずつ下げます。犬がおやつを追ってかがんだところで「ふせ」と声をかけてください。犬の胸が床についたらおやつを渡してほめてあげます。

 

これを無理のない範囲で繰り返し「ふせ」を習得していきます。気の強い犬は「ふせ」は苦手なので、時間がかかることもありますが、愛犬とのコミュニケーションタイムとして、楽しみながら続けていきましょう。

 

犬の足を引っ張ったり上から抑えつけたりなど、無理に「ふせ」をさせることはNGです。

 

②「ふせ」から転がして「ごろん」

 

「ふせ」ができるようになったら、「ごろん」のしつけをします。背中が痛くないように、マットを敷いてあげるのもいいでしょう。

 

「ふせ」の状態で、犬の鼻先におやつを見せてください。そのまま、おやつを犬の背中に向けて動かしていくと、おやつを追った犬は自然に寝転んだ状態になります。

 

そこですかさず「ごろん!」と声をかけ、おやつを与えてほめましょう。ほめながらやさしくお腹にタッチします。

 

「ごろん」のとき軽く手を添えてあげてもいいのですが、無理やり仰向けにさせないように注意してください。

 

③ 繰り返して身体に覚えさせる

 

とっておきのおやつを用意して「ごろんをするといいことがあるぞ」と犬に思わせることがコツです。この動作を繰り返して覚えさせましょう。

 

1週間程度ができるようになる目安ですが、それぞれの犬のペースがあるので焦らずに行いましょう。もし仰向けで痛がる様子などが見られたら、動物病院を受診してください。

 

 

4.まとめ

 

犬がへそ天で寝る理由は、リラックスだけではありません。甘えや服従、降参などを意味することもあります。暑さで仰向けになることもあるので、飼い主さんは、周囲の状況や犬の様子を確認して対応してあげましょう。

 

また、お腹は皮膚炎やがんなどの症状が表れやすいところです。仰向けでお腹に触れるようにすると病気の発見にも役立ちます。

 

動物病院の診察もスムーズになるので、「ふせ」から「ごろん」を教えてあげるといいでしょう。

 

written by AEONPET CO.,LTD. 

運営会社:イオンライフ株式会社

 

タグ : イオンペット 仰向け 寝る
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